今年で創業46周年を迎えられる有限会社西川商会さん。
鳥取市から、日本全国だけでなく、世界30カ国以上との貿易も行っている国際企業です。
主に廃車買取や中古部品販売などを行っており、
鳥取市の車業界で知らない人はいない!といえるほどの知名度を誇り、
農機具や建設機械・重機、小型船やジェットスキーなど車以外の買取もされています。
海外との取引って具体的にはどんなこと?
買い取りした後の車などはどうなっているの?
など仕事の内容についてや、社内の雰囲気について
専務取締役の西川朋宏さん、従業員の古田琳さん、森夕基さん、稲脇康樹さんに伺いました。
愛車のその後・・・リユースとリサイクルを通じて世界へ
西川専務:弊社は、皆さんが乗り終えた愛車を廃車・スクラップしています。
個人の方も含めて、鳥取県内の自動車ディーラーさんや修理屋さんなどから買い取った自動車から
再利用できる部品を取って国内外へ再販するリユース、
再利用できない鉄や銅などの素材はスクラップにして再資源化するリサイクル、が主となっています。
中古部品(リユース)は、日本だけでなく海外にも販売しています。
弊社には7カ国のバイヤーさんが常駐していますし、
40フィートのコンテナを月間10本輸出しています。
創業のきっかけは「家族のため」現在は創業45年の国際企業
西川専務:西川商会の創業者は現在の社長であり、私の父でもある西川正克です。
もともとはタクシードライバーだった父ですが、
結婚を機に家族を養うために自分で何かをしたいと考え、
廃品回収を始めたことがきっかけと聞いています。
それこそ最初は鉄や車など集めて販売をするところから始め、
徐々にどういったものが売れるのか、どこに需要があるのかなどを勉強していき、
約30年前にはじめて海外へ進出し販売を開始しました。
2004年にNGPグループ(リサイクル部品の事業協同組合)へ加盟したことで
国内への販売も更に増えていき、現在では第二工場を新設、海外へ合弁会社も設立などと、
地域社会はもとよりグローバルな視野で活動しています。
自社だけじゃない!中古部品の在庫は日本全国にある
西川専務:NGPグループはリサイクル部品の事業協同組合で、
日本全国に約150社加盟店があります。
弊社と同じような会社が集まった組合でして、
廃車を廃棄物ではなく、「再生資源」として生かしていこうということで、
まだ使える部品は捨てずにリユース(再利用)をしようという考えです。
組合には会員専用のWEBネットワークがあって、廃車から取った中古部品を登録できます。
型式とか写真とか諸々の情報も含めて。
登録することで、日本全国の組合加盟店が中古部品を共有することができ、
日本全国のお客様への販売につながります。
また、中古部品の確保には素となる自動車が必要になってきますので、
NGPでは、個人のお客様からも廃車する自動車をもっと買い取ろうということで、
”廃車王”という個人向け廃車買取サービスも始まっています。
TVCMもしていますのでおそらくご覧になったことがある方も少なくないと思います。
ですので、鳥取市近郊で廃車王に申し込みがあれば、弊社が対応しています。
廃車する自動車も立派な資源
西川専務:廃棄ではなく、リサイクル(再資源化)をします。
実は1台の自動車の97%はリサイクルできるといわれているんです。
弊社でも中古部品を取り終わった自動車はスクラップして、
素材として専門業者へ販売することで、リサイクルを推進しています。
ちょうど今も作業中なので、ここからも見えますよ。
古田さん:毎日こんな風にスクラップしているんですが、
お客様の中には最後まで自分の車を見ていく方もおられますよ。ご家族で見に来られる方も。
やっぱり、自分の車に愛着をもっておられる方は多いですので、
廃車の際は、記念にエンブレムをプレゼント仕様にして差し上げたりもします。
日本だけじゃない!海外貿易が会社の強み
西川専務:やはり、海外の販売にも力を入れている点は、弊社の強みといえます。
日本だけでなく、フィリピンのセブ島、モンゴルのウランバートルに支店があり
そちらでも直接中古部品などの販売をしています。
弊社のような会社には、海外から部品などを仕入れるために
バイヤーさんが滞在していることが多いのですが、通常はだいたい2社か3社。
ですが、弊社には常に7カ国ものバイヤーさんが来てらっしゃいます。
そういう面でも、貿易には力を入れていますね。
今、弊社に常駐しているバイヤーさんは、
パキスタン、シリア、タイ、チリ、ロシア、フィリピン、マレーシアです。
皆さんカタコトではありますが、日本語が話せますので、
簡単な日本語と英語で弊社の従業員ともコミュニケーションをとっています。
あとは、最近SNSにもチャレンジしています。
営業の古田が海外向けに発信してくれていて、この数ヶ月で新しく2社と契約できました。
古田さん:こんなことがやってみたい!と提案をすると、西川専務はチャレンジさせてくれるんですよ。
新しいことを敬遠される会社もありますが、ここは自分の意見を聞いてもらえますし、
いろんなことにチャレンジできるのは、私としても楽しいです。
工場の風景
輸出の際には必ずエアバッグは取り外して回収する必要があるそうで、通常は専門業者などを利用して行うそうですが、
西川商会はそういった作業もすべて自社で一括して行えるように工場設備を整えているそうです。
車から取り外した部品の一部。
トラックに積み込み作業中。
みんなの笑顔がなにより大事
西川専務:一番はまず従業員みんなを大事にできればなと考えています。
この仕事は、企業さんやお客さんとのやり取りが多く、日々人とのつながりをもちますし、
実際にそのやり取りをするのは従業員となります。
その従業員がまずは気持ちよく仕事をして楽しく働いてほしいなと思っているので、
そこは今後ももっと頑張っていきたいなと考えているところではあります。
私自身も、従業員が喜んでくれたときや、バイヤーさんが喜んでくれたときとか、
そういうときが一番嬉しいですし、この会社に入ってよかったんだなって改めて感じる瞬間なんですよね。
だから従業員だけでなく、バイヤーさんに対しても同じです。
やっぱり来たからには喜んでもらいたいし、またこの会社に来たいなって思ってもらいたいですしね。
基本的に3ヶ月は滞在されるので、帰国する前なんかは、
みんなでバーベキューしたりご飯を食べに行ったりしています。
古田さん:自分の中でもバイヤーさんたちが気持ちよく仕事できてもらえたらいいな、と思い
積極的に声をかけるようにしています。困っていることがあったら言ってね、とか。
私も海外に滞在していた経験があるんですけど、やっぱり悲しいことや辛いことも結構あって、
そんなときに地元の人に声をかけてもらえるだけで、本当にすごく嬉しいんですよ。
明るければ大丈夫!未経験でも知識がなくても働けます
事務の方であれば、資格や経験は特に必要ありません。
営業・工場作業員であれば、大型運転免許、クレーン、フォークリフト、などの経験や資格を活かすことができます。
クルマ好きの方でしたら、日々いろんな車がはいってくるのでそういう意味では面白いでしょうし、
海外との仕事に興味がある方なんかも、楽しいと思います。
ですが、どの職種も未経験でも大丈夫ですし、知識や資格がなくても問題ありません。
入社後には研修もありますし、必要な資格などは会社からもサポートや援助を行います。
実際に僕も2年前まで銀行員でしたし、古田もこの業界は未経験ですし。笑
とにかく重要なのは明るいこと。明るい方大募集です!
社員さんにも職場について聞いてみました!
今回、2名の社員さんにもお話を伺う事が出来ました。
1人目は入社4年、事務で働いている森夕基さんです。
現在、事務では森さんを含め7名の女性が働いてらっしゃるとのことです。
以前は美容師をしていたんですが、他の職業をしたくてPC教室へ通って事務を目指していたんです。
そんなときに西川商会の求人をみつけました。
もともと車が好きなのもあり、求人内容にも惹かれたので
車関係の仕事をしている主人に相談したところ、すぐに「いいと思うで」と言ってもらえて
それならここで働きたいと思ったんです。
解体車両のネット処理や、入庫した車の管理などをしています。
毎日解体する車が20~30台あるので、1日の予定表も作ったりもしますし
電話応対や持ち込みされるお客様の対応、他の方のサポート作業もしています。
繁忙期の3月以外はあまり残業もなく、1日座りっぱなしではない点は嬉しいです。
働きやすい職場!安心できます
私自身が事務職ははじめてだったので不安な中での入社でしたが、
とてもアットホームな雰囲気の会社だったので安心したのを覚えています。
社長と奥さんが、従業員みんなのお父さんお母さんみたいな感じで、
誕生日には奥さんから誕生日プレゼントまでいただいたりと
とても従業員を大切にしてくださる会社だと思います。
事務には私を含め女性が7名いるんですが、話しやすく相談しやすい雰囲気ですし
上司にもすぐ相談ができるような環境です。
知識や経験は無くても大丈夫ですので、安心して応募していただきたいです。
ぜひ一緒に働きましょう。
続いて、工場のリサイクル課で働いている稲脇康樹さん。
工場では、20代~60代までの幅広い年齢層の方が働いてらっしゃるようです。
入社されたキッカケや会社への想いについてお伺いしました。
以前は自動車の塗料販売をしていたこともあり、自動車関係の仕事に就きたいと思っていました。
西川商会は、貿易をやっているところが一番の強みだと思いましたし、
日本で使えなくなってしまった車や部品を、海外でまた再利用されるということに
将来性と魅力を感じたので、働かせていただきたいと思ったのが、西川商会を選んだ理由ですね。
上司、会社のサポートが嬉しい!日々ステップアップができる
いや、不安だらけでした。元々資格をもっていたわけではないですし、
解体等もしたことがなく知識もなかったので、本当に勤まるんだろうかって。
入社したての頃は、工場長がかなり気にかけてくださってて
「大丈夫かー?」「今日はごめんよ~」とかとにかく声かけてくれたり、
優しくフォローしてくれたり、私が未経験ということもあってか、
さらに気を使ってくれたんだと思いますが、そういう気遣いがとても嬉しかったです。
おかげで今でも楽しく働かせていただいてますし、
会社からの補助やサポートもあったのでフォークリフト、天井クレーン、小型建設機械の
3つの資格をとることができ、徐々にステップアップしていると実感できています。
学ぶことはたくさんあるけど、それがおもろしろい
入社したての頃は知識も経験もなかったので、すべて1からだったんですが、
だからこそ、できなかったことがどんどんできるようになっていくことが面白いです。
車の部品を取ったり、エンジンをおろしたりもできるようになりましたし、
ユンボとか全く乗れなかったものにも乗れるようになったり。
そういう日々できるようになっていくことが楽しいし面白いです。
7年いますけど、奥が深い仕事なので、まだまだ勉強中です!
みんながひとつの目標に向かって団結して仕事をしていると感じます。
仕事もなんですが、私の場合は共通の趣味もあったりするので
プライベートも一緒に遊びに行ったりしますよ。
みなさん世代もそれぞれ違いますけど、楽しく話したりと仲良しですね。
経験者ももちろん大歓迎ですが、未経験でも心配しなくて大丈夫です。
サポート・フォローは任せてください!
ぜひ一緒に働ける日を楽しみにしています!
今回は計4名の方にインタビューに応じていただいたんですが
どの方も終始和やかな雰囲気でしたし、
ニッチな業種である分、素人からするとなかなか難しいお話もありましたが
嫌な顔ひとつせず噛み砕いて説明してくださったりと
アットホームな会社というイメージに納得できたインタビューでした。
自動車等の買取、中古部品販売などと聞くと
非常に知識や経験、資格などが求められるような気がしてしまいますが
西川商会では未経験であっても知識がなくても
従業員の方たちのフォローと充実した会社のサポートがあるので
とても働きやすい環境で心配ないな、と感じました。
私の乗っている自動車はかれこれ10年目になりますので笑
近々来るであろうお別れの時にはぜひお世話になりたいと思います。
社名:有限会社西川商会
代表:西川 正克
所在地:〒680-0942 鳥取県鳥取市湖山町東3丁目13番地
連絡先:電話 0857-28-9011
グループ会社:フィリピン支店、モンゴル支店
加盟団体 :NGP日本自動車リサイクル事業協同組合、日本ELVリサイクル機構、山陰ELVリサイクル協議会、日本鉄リサイクル工業会
※インタビュー日 2019/5/28 時点の情報です。
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