昭和46年5月に創業し、今年で48周年を迎えた郡家コンクリート工業。
コンクリート二次製品や生コンの製造・販売をはじめ、オリジナル製品、特殊品、HCPパネルなど、創業当初から変わらず「他社に先駆けて作る」ことに取り組まれています。
今回は、代表取締役社長 山根正樹さん、常務取締役 川本富二男さん、業務部次長 藤森聡子さん、業務部 林明日香さんに、お話を伺いました。
創業当初から、「他社に先駆けて、他社が作らないものを作る」ことを考えてきた
創業は今から48年前で、私の父が創業者です。
当時は、河川の整備率が低く災害が頻繁にある中、公共工事の依頼がたくさんありました。
最初は必要な生コンを業者から買っていましたが、自家用分だけでも自社で作ろうというのがきっかけでした。
現在は従業員は29名(うち女性6名)で、製品工場と生コン工場に分かれて作業をしています。
私は人と一緒は嫌という考え方で、人と同じならやる意味がないと思っています。
他社と同じことはやらない、自社で工夫しながら製品を作ることが大きな強みと感じています。
独自の考えでもの作りをすることに、私はもちろん、従業員もやりがいを感じていると信じています。
そして「できない」とは言わず、できる限りお客様のご要望にお応えできるように努力しています。
お客様に喜んでいただくために、新しく、良い製品を作る
郡家コンクリート工業は、生コン工場と製品工場の2工場で作業しています。
生コン工場では、お客様が求める品質の生コンを練り、生コン車で建設現場へ運びます。
生コンは国が定めたJIS規格認定である必要があるため、試験室では日々品質管理を行っています。
安心できるコンクリート作りのために、お客様に喜んでいただくために、必ず品質管理が必要です。
製品工場では、道路や護岸などで使われる側溝やブロックはもちろん、オブジェやデザインコンクリートなどお客様のご希望に合わせた製品を作成します。
嘘はつかないことです。
生コンには種類がたくさんあり、種類によって価格も違いますが、最近では安い生コンが多く出回っています。価格の違いはセメントの量で決まるのですが、セメントが少なければ安く、その代わり強度も弱い。
安ければ良いということではなく、品質の良い製品にするために、嘘のない材料と価格で今後も提供していきたいと思っています。
お客様に喜んでいただけることです。
特殊品などを見ていただくと、
「コンクリートでこんなものできるの?」
「こんな製品見たことがない!」
と驚かれます。正直、自慢できます。
未経験でも、熱意があること、努力をすることが大切
この仕事は、賢い人でなくても誰でもできる仕事です。
ただし、努力をしない人には向いていません。
できないことをできるように努力することが必要です。
能力は関係なく、熱意があれば成果につながると考えています。
・熱心になれる人
・もの作りが好きな人
・元気のいい人
このような人に向いている仕事だと思っています。
基本的には車の運転免許証があればOKです。
直接現場でしっかり指導するので、未経験でも問題ありません。
ただし、会社でサポートをしているので、入社後に資格取得に挑戦していただけたらうれしいです。
品質管理が大切な仕事なので「コンクリート技士」があると理想的で、昨年は6名が取得しました。
外部の講師の方に来ていただいて勉強会をしたり、通信教育を受けることで、今年も数名受講する予定です。
そのほか、車両系建設機械(タイヤショベル・フォークリフト・天井クレーンなど)の資格もあると良いです。
まとまりが良いです。
数年前に企業風土改革を始めて、毎月第3土曜日は勉強の日としています。
最近は、朝礼後に会議室で業務改善について話し合っています。
普段は持ってきたお弁当をお昼にみんなで一緒に食べたり、月に1回は担当者を決めてごはんを作り、みんなで集まって一緒に食べています。
みんなで同じものを食べるということがコミュニケーションとして大事だと思っています。
将来的には会社で給食を出すことが夢でもあります。
一生懸命な方に是非来てもらいたいです。
一生懸命なら、必ず楽しく仕事ができると思います。
そして、元気よく、大きな声であいさつができる方と、みんなで楽しく働きたいですね。
仕事を通じて、人として一緒に成長しましょう。
社員の方にもインタビューさせていただきました
まずは、常務取締役の川本富二男さんです。
製品に関すること全般、特殊品の担当をされています。
社長から声を掛けていただいたことがきっかけでした。
当時は生コン関係の会社で何社か経験がありましたが、そろそろ新しいことにも挑戦したいと思い転職を決心しました。
特殊品を製造するまでの、打ち合わせからご提案、製造担当者への指示、そのほか材料や仕上がりのチェックまで行います。
ときにはスタッフと一緒に製造に打ち込んでしまい、社長に指摘されることもありますね。
ほかのコンクリート会社とは違って決まったものを作り続けるのではなく、お客様ひとりひとりのご要望を伺い全く違うものを作り上げる必要があるので、全国どこへでも伺います。
全国有数の企業や1級建築士の先生、デザイナー、時には芸術大学の学生さんからオファーをいただくこともあります。
特殊品は他のコンクリート会社ではあまり作っていないため、全国各地から電話やメールでの依頼があります。
芸術品を展示する台や額縁、お店のオブジェなど、ときには頭を悩ますこともあるけど、完成まで楽しんで作り上げています。
職場環境づくりや従業員の教育に、日々取り組んでいる
この業界はほとんどが男性で、女性スタッフは1人か2人いればいいほうです。
男性が多いと争いごとが増えて時にはぶつかることもあり、正直なところ昔はケンカも多い職場でした。
しかし今では女性スタッフも増えて、職場の雰囲気も和やかになりましたね。
職場環境を変えたいと考えるようになり、7、8年前に社長にお願いして企業風土改革を始めました。
毎年、外部講師の方に業務改善の指導をしていただき、職場の雰囲気はとても良くなりました。
今では自主的に進められるようになり、継続して行っています。
特殊なことを請け負っているので、次の世代にいかにして承継するのか日々考えています。
一人一人に伝わりやすいように、言葉だけでなくデータで残せるように進めています。
そして、私は働きやすい環境づくりをし、社員みんなが楽しく仕事できるようにすることが自分の仕事だと思っています。
みんなの気持ちを少しでも拾い上げること、意見や考えを言いやすい環境づくりを心がけています。
お客様からご依頼を受けて最終的に形になり、お客様から喜びのご連絡をいただいたときは本当にうれしいですね。
喜んでいただき、また同じお客様からお仕事をいただくこともあり、何度もご利用していただけることにとても感謝しております。
自分たちが作ったものを利用していただいた建築家の方が、賞をいただいたと伺ったときには、心から喜びを感じました。とてもうれしかったですね。
少し前には、来年の東京オリンピックで利用するための立て看板の基礎を作ってほしいとご依頼があり、とても楽しみにしています。
まずは明るく、元気が一番です!
もの作りについてはたくさん勉強し吸収しながら、どんどん身につけてほしいですね。
将来的には自分の力を自由に発揮してくれるような方に選んでもらえたらうれしいです。
2人目は、業務部次長の藤森聡子さんです。
事務作業以外に、製品や設計にかかわる業務もされています。
前職と同じ業種でしたので、経験や知識を生かせると思い選びました。
入社して14年目になります。
基本的には営業事務ですが、設計会社から依頼があれば作業の打ち合わせや指示をしたり、図面を描くこともあります。
忙しいときは、一度に設計の図面を2~3件抱えていることもあり、ほぼ一日図面の作成で終わってしまいます。
そのほか、ホームページの管理などもしています。
08:00 出社後、朝礼と掃除をして1日が始まる。
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| 事務作業をしながら、
| 図面を描いたり、設計に近い業務を行う。
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12:00
| 休憩
13:00
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| 引き続き図面を描きながら、
| 今後の作業の打ち合わせ、指示を行う。
| 問い合わせに対応する。
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17:30 退社
従業員同士とても仲が良いです。
しっかり連携が取れているし、和気あいあいと楽しく仕事をしています。
「お客様へ迷惑をかけない」
「喜んでもらえる仕事をする」、ということですね。
早くに、正確に、ていねいにを、常にどんな内容の仕事でも心がけるようにしています。
お客様から、ありがとうと言ってもらえた時です。
できる限り早く対応し、喜んでいただけるとうれしいですね。
あとは、自分で描いた図面が将来、半永久的に道路に形として残り、見ることができるということにもやりがいを感じます。
ものづくりが好きな方は是非、一緒にお仕事しましょう。
形に残る仕事なので楽しく働けると思います。
土木系の学科で勉強されていた方は、経験が生かせるのでおすすめです。
この仕事は、製造でも技術面でも、ものを作ることに直結する仕事です。
ものづくりに興味がある方、ものづくりが好きな方、やる気がある方は是非お待ちしています。
最後に、業務部の林明日香さんです。
特殊品関係の事務作業や、工場での製造作業もされています。
通勤しやすい場所で仕事を探していたところ、自宅から近くて長く勤められそうだと思い選びました。
入社から4年ほど経ちます。
業務内容は営業事務で、主に特殊品関係の仕事をしています。
時には工場内でコンクリート製品の製造作業することもあります。
08:00 出社後、朝礼と掃除をして1日が始まる。
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| メールチェック
| (お客様からのお問い合わせ、急ぎのメールなどを対応)
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10:00
| 製造、梱包、出荷
12:00
| 休憩
13:00
| 製造、梱包、出荷
15:00
| 事務作業
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17:00 退社
社員の意見や考えが上司に届きやすく、働きやすいところです。
そして、社員の仲が良いところです。
どんな時でも、「ていねいに」を心がけています。
性格的に慌ててしまうこともあり、周りから「落ち着いて!」と言われてしまうことがあるのですが、ていねいに作り上げたものをお客様へ届けられるように気を付けています。
お客様、上司や社員からの要望が、コレだ!とわかる時にやりがいを感じます。
言われなくても汲み取れたり、要望を当てることができた時はうれしいですね。
気付いた時だけでなく、求められていることを探している時もまた、やりがいを感じます。
もちろん他のコンクリートメーカーさんのように、既製品を作ることもあります。
ただ、それ以外の特注品に対応することが多い会社なので、考えてもの作りをすることが好きな方におすすめです。
もしも私(女性)が職探しをしているなら、正直、今までは選ぶことのない職種でした。しかし「郡家コンクリート工業」では、6名の女性が活躍されていると伺って、正直驚きました。
もちろん事務員として働くことには抵抗ないのですが、道路などに使われているようなコンクリート製品の製造までされていることにびっくりしました。
ただ、今回みなさんのお話を伺ってその理由がよくわかりました。
みなさんの「もの作り」に対する想いが熱く、強く伝わってきました。
世界にひとつしかないオリジナル製品、特殊品を作る楽しさについて聞いていると、もの作りに興味のある私もコンクリート製品が作ってみたいと感じました。
そしてみなさんが揃って言われていたこと、「社内のみんな仲が良い」という言葉が印象的でした。それは社内のみなさんが毎年取り組まれている、企業風土改革によるものなのでしょう。
このような、楽しい、仲の良い職場に興味を持たれた方は、是非応募してみてください。きっと、もの作りも、郡家コンクリート工業のみなさんのことも、大好きになることでしょう。